日本語
無料で始める
機能 テンプレート 料金プラン ブログ イベント みんなの物語を読む
日本語
ログイン
— 最後まで書ききるための一枚 —

小説プロットテンプレート(記入例つき)

1話(1章)1行のプロットシート。主なできごと・登場キャラクター・伏線・目標文字数を並べるだけで、書く前に物語の流れが見渡せます。長編12話分の記入例と、コピー用のテキスト版つき。

登録なしでこの構成のまま本を作る

小説プロットテンプレートは、1話(1章)につき1行で、各話の主なできごと・登場キャラクター・伏線・目標文字数を書き込む表です。埋めると話ごとのプロットになり、書き始める前に、物語を進めていない話、長く出番のないキャラクター、張ったまま回収していない伏線が見つかります。下にWeb連載の長編12話分の記入例と、コピーして使えるテキスト版があります。オンラインで使えば、表の各行からそのまま話を作れます。

テンプレートプレビュー

小説プロットテンプレートの記入例(現代ファンタジー長編・第10話)

項目 記入例
話(章) 第10話・切符
主なできごと 三輪駅長が落とした古い切符に湊が触れ、十年前の終電の記憶を見る
登場キャラクター 湊、三輪駅長
伏線・謎 回収:第7話で三輪が内ポケットにしまった切符
目標文字数 3,000字

項目の解説

表の5つの列には、それぞれ役割があります。最初は「主なできごと」だけ埋めて、残りの列はあとから書き足してもかまいません。Web連載なら1行を1話、書き下ろしの長編なら1行を1章にして使います。

小説プロットテンプレートの5つの列

項目 何を書くか 記入例
話(章) 話(章)の番号と、内容がわかる短いタイトル。タイトルは書いたあとに決めてもかまいません。書く前に思いつかないときは、その話の中心のできごとがまだ決まっていないことが多いです。 第6話・姉の部屋
主なできごと その話で何が起き、どうなるか。キャラクターの気持ちや関係が変わるなら、その変化も一文で書きます。描写は書かず、結果だけを書きます。 姉の古い日記の最後のページに「終点で傘を預けた」とある
登場キャラクター その話でセリフか動きのあるキャラクター。長く出番のないキャラクターや、出ているのに何もしていないキャラクターを見つけるのに使います。 湊、母
伏線・謎 その話で新しく仕込む手がかりや謎(張る)と、前の話から明かすこと(回収)。頭に「張る」「回収」と書き分けます。この列が空いている話があってもかまいません。 回収:第1話の札の筆跡が姉のものだとわかる
目標文字数 書く前は、自分がふだん書く1話(1章)の字数で見積もります(例:Web連載の1話なら3,000字)。何話か書いたら、実際の平均に置き換えます。できごとが多すぎて目標を大きく超えそうな話は、2話に分けるサインです。 3,000字

コピペ用テキスト

メモアプリ、Word、Googleドキュメントなどに貼り付けて使えるテキスト版です。冒頭に作品全体のメモ欄、その下に話ごとの記入欄があります。話ごとに【第◯話】のまとまりをコピーして書き足してください。

【作品全体】
一行あらすじ:(誰が・何をしようとして・何に阻まれるか)
結末:(主人公が最後に得るもの・失うもの)
第一幕(始まり〜最初の転換点):
第二幕(対立が深まる〜中盤の転換点〜二つ目の転換点):
第三幕(クライマックスと結末):
絶対に書きたい場面(3〜5個):
1.
2.
3.

【第1話】タイトル:
主なできごと:
登場キャラクター:
伏線・謎(張る/回収):
目標文字数:

【第2話】タイトル:
主なできごと:
登場キャラクター:
伏線・謎(張る/回収):
目標文字数:

小説プロットの記入例:現代ファンタジー長編(Web連載)の第1〜12話

一行あらすじ:廃線が決まった地方鉄道の終着駅で遺失物係のアルバイトを始めた高校生・森川湊が、触れると持ち主の記憶が流れ込む忘れ物の謎を追ううちに、十年前に駅で姿を消した姉の行方にたどり着く。Web連載で全30話・約9万字の予定で、ここでは第1〜12話を載せています。作品・人物はすべて創作です。

  • 第1話・終着駅|湊が駅長の三輪から遺失物係を任される。棚に、十年前の日付の札がついた赤い傘がある|湊、三輪駅長|張る:赤い傘の札の筆跡|3,500字
  • 第2話・触れた記憶|忘れ物の手袋に触れた湊に、持ち主の記憶が流れ込む|湊、手袋の持ち主の老人|—|3,000字
  • 第3話・返す方法|記憶を頼りに手袋を持ち主へ返す。三輪は「その力のことは誰にも言うな」とだけ言う|湊、三輪駅長、老人|張る:三輪が湊の力を前から知っていたそぶりを見せる|3,000字
  • 第4話・署名|同級生の日向が、駅で廃線反対の署名を集めている|湊、日向|—|2,500字
  • 第5話・赤い傘|赤い傘に触れても、何の記憶も流れてこない|湊|張る:赤い傘だけ記憶が流れ込んでこない|2,500字
  • 第6話・姉の部屋|姉の古い日記の最後のページに「終点で傘を預けた」とある|湊、母|回収:第1話の札の筆跡が姉のものだとわかる|3,000字
  • 第7話・駅長の嘘|湊が問いただすと、三輪は「十年前のことは知らない」と答える|湊、三輪駅長|張る:三輪が制服の内ポケットに何かをしまう|3,000字
  • 第8話・署名の束|日向が古い新聞で見つけた十年前の行方不明者の名前と、署名の束の名前がいくつも重なる|湊、日向|張る:十年前に消えたのは姉一人ではない|3,000字
  • 第9話・最終列車|廃線の日付が、姉が消えた日と同じだとわかる|湊、日向、三輪駅長|—|2,500字
  • 第10話・切符|三輪駅長が落とした古い切符に湊が触れ、十年前の終電の記憶を見る|湊、三輪駅長|回収:第7話で三輪が内ポケットにしまった切符|3,500字
  • 第11話・空っぽの理由|記憶のない忘れ物は「持ち主がまだ取りに来るつもりの物」だと三輪が明かす|湊、三輪駅長|回収:第5話の記憶のない傘|3,000字
  • 第12話・あと三十日|湊は、廃線の日に姉が傘を取りに来ると信じて、日向と準備を始める。三輪は湊に釘を刺す|湊、日向、三輪駅長|張る:「最終列車には乗るな」という三輪の警告|3,500字

第1話で張った札の筆跡は第6話で、第5話の「記憶のない傘」は第11話で回収しています。そのあいだに第7話で新しい謎(三輪の切符)を張り、第10話で回収することで、どの話にも「次が気になる理由」が1つは残るようにしています。目標文字数は、謎を明かす話や山場の話を少し長く、つなぎの話を短く配分しています。第2話や第4話のように伏線・謎の列が空いている話は、主人公の力や新しい人物を見せる話です。この列は記録のためのもので、全部の話を埋める必要はありません。

このテンプレートと、全体のプロットの違い

全体のプロットは、物語の始まり・転換点・結末を数百〜千数百字でまとめた、作品全体の設計図です。このテンプレートは、その全体のプロットを1話(1章)1行に分けたもので、書くときに手元に置いて話ごとにたどる表です。

作る順番は、全体のプロットが先、このテンプレートが後です。長編では最初から全話を埋めなくてかまいません。次の大きな山場までの話を埋め、そこまで書いたら先の話を書き足していきます。全体のプロットの書き方は、下の「小説プロットの書き方」の記事で5つのステップと見本を紹介しています。

このテンプレートの書き方

プロットは、最後まで書ききるための道具です。勢いで書けるのは最初の数話までで、長編を結末まで運ぶのは構成です。プロットがないまま中盤に入ると、話が進まなくなったり、展開が急に速くなったり、張った伏線を回収できなくなったりして、未完のまま止まる(エタる)原因になります。

実用的なプロットを作るのに、細部まで書き込む必要はありません。ただし各話について、最低限つぎの3つだけは決めておきましょう。その話で「何が起きるか」(主なできごと)、「誰が出るか」(登場キャラクター)、「伏線とどう関わるか」(どれを張り、どれを回収するか)です。この3列が埋まると、書き始める前に、物語を進めていない話、急に姿を消すキャラクター、張ったまま途切れた伏線が見えてきます。

「伏線・謎」の列があるかどうかが、単なる目次のメモとプロット表のいちばんの違いです。計画の段階で、どの話で何を張り、どの話で回収するかを書いておくと、前半に謎を詰め込みすぎて読者を疲れさせたり、後半に回収が集中して説明ばかりの話になったりするのを防げます。伏線が多い作品は、伏線管理表で1本ずつ管理するとさらに確実です。

「目標文字数」の列は、進み具合の目安です。各話の予定字数を書いておけば、作品全体のおおよその長さ、今どこまで来ているか、今月あと何話書けばいいかがわかります。まず大きなできごとを各話に振り分け、そのあと登場キャラクターと伏線を書き足していくと、最後までたどれるプロットになります。書きながらプロットが変わるのは自然なことなので、変わったら表を直してから先へ進みましょう。

4ステップでテンプレート完成

一

できごとを並べる

物語で起きる大きなできごとを、章のことは考えずに起きる順に書き出します。

二

話(章)に振り分ける

1話に1つ、中心になるできごとを置き、登場キャラクターを書き込みます。物語を進めていない話がないか確かめます。

三

伏線の張り・回収を書く

各話で張る伏線と回収する伏線を書き込み、張りすぎ・回収の詰め込みがないかを見ます。

四

目標文字数を決める

話ごとの予定字数を書き、合計が予定の長さに収まるか確かめます。できごとが多すぎる話は2つに分けます。

この設定を、そのまま物語につなげる

このテンプレートは LitMemo の以下の機能に対応。オンラインで記入すれば自動で相互にひも付きます:

よくある質問

プロットはどこまで作り込めば書き始められますか?
「次の話で何を書くか」と「作品全体がどこへ向かうか」がわかれば十分です。その間の展開は空けておいてかまいません。最初から最後まで細かく決めすぎると、書くときに穴埋めの作業になりやすくなります。
書いているうちにプロットから外れました。プロットと原稿のどちらを直せばいいですか?
まず、外れた展開のほうが元のプロットより面白いかを考えます。面白ければプロットを直し、前の話の伏線やキャラクターの動機と食い違わないかをさかのぼって確かめます。面白くなければ、プロットどおりの展開に戻しましょう。外れる原因は、手前の話でキャラクターの動機が描ききれていないことが多いです。
各話(各章)の目標文字数はどう決めればいいですか?
自分が最近書いた数話(数章)の実際の字数を基準にしてください。目標文字数は「この話に3話分のできごとを詰め込んでいる」と早めに気づくための目安です。無理に字数を埋めるためのものとして使う必要はありません。
Web連載と書き下ろしで、プロットの作り方は違いますか?
意識するところが少し違います。Web連載は公開した話をあとから大きく直しにくい一方、読者の反応を見ながら展開を広げられるので、結末と大きな転換点だけを先に決め、細部は数話先ずつ埋めていく方法が向いています。新人賞への応募や書き下ろしは、全体の字数や構成のまとまりが問われるので、書き始める前に結末まで一通り表を埋めて、全体の配分を確かめておくと手戻りが減ります。
このテンプレートはExcelやGoogleスプレッドシートでも使えますか?
使えます。5つの列(話・主なできごと・登場キャラクター・伏線・謎・目標文字数)をそのまま表の列にして、1話を1行にしてください。話が増えても、伏線・謎の列だけを縦に追えば、張ったまま回収していない伏線が見つけやすくなります。
プロットシートとプロットテンプレートは同じものですか?
呼び方が違うだけで、どちらも章ごと・場面ごとにプロットを書き込む表やひな形を指すことがほとんどです。このテンプレートは話(章)を行、項目を列にした表の形なので、プロットシートとしてそのまま使えます。
紙の空欄より、オンラインで一記入

今すぐオンラインで、この構成のまま本を作れます

登録なしで書き始められます。あとからエピソードに出てくるキャラクターや伏線とひも付けられます