— キャラはもう崩れない —

キャラクター設定シートのテンプレート

外見・性格・背景・関係を一度に整理できる構造化されたキャラクターカード。第50章まで書いてもキャラ崩壊(OOC)しません。

このテンプレートをオンラインで使う

キャラクター設定シートとは、キャラの外見・性格・背景・関係を確定させておく一枚のカードです。数十万字におよぶ連載では、誰の瞳の色がどうだったか、誰と誰に因縁があったかを記憶だけに頼るとミスが出て、後半に進むほどキャラ崩壊(OOC)してしまいます。このテンプレートは記録しておくべき項目を一度に揃えてあるので、埋めていくだけでいつでも確認できる「正しい情報源」になります。オンラインで使えば、章と自動でひも付けることもできます。

テンプレートプレビュー

キャラクター設定シートの項目例

項目 記入例
名前/別名 蘇晚(あだ名:晩晩)
年齢/性別 19/女
外見の特徴 腰まで届く銀髪、琥珀色の瞳、左眉に浅い傷跡
性格 クールに見えて情に厚い、口は悪いが心は優しい、いざという時はまず人をかばう
背景ストーリー 武門の遺児。一族が滅ぼされた後、市井に流れ、賞金稼ぎで生計を立てている
特殊能力 音で位置を聞き分け、暗闇の中でも正確に打ち込める
人間関係 陸沉とは幼なじみ、物乞いの老人を義父と慕う
口癖/口調 「うるさい。」早口で短いセリフ、説明を好まない

項目の解説

上の 8 項目が最小セット、こちらが 24 項目の拡張版です。6 つのブロックに分かれているので、必要なブロックだけ足せます。長編や群像劇で人物がブレてきたときに。

基本情報

項目 何を書くか 記入例
名前/別名 本名と、作中で呼ばれる名前を分けて書く。呼び名が複数あるなら「誰がそう呼ぶか」まで書く。 蘇晚(そ・ばん)。幼なじみの陸沉だけが「晩晩」と呼ぶ
年齢/誕生日 物語開始時点の年齢を書く。時間が飛ぶ作品は「第一章時点」と明記する。 19 歳(第一章時点)。誕生日は霧月の朔日
性別 一言で足りる。性自認と扱われ方がずれる設定なら両方書く。
身長・体格 数字より「隣に立った人との差」で書くと場面で使いやすい。 陸沉より頭ひとつ低い。細身だが肩幅がある(弓を引く体)
所属 学校・職業・組織・身分を書く。「どこにいると自然か」を決める項目になる。 無所属の賞金稼ぎ。表向きは市場の薬草売り

外見

項目 何を書くか 記入例
髪・目・肌 色と質感を、挿絵や生成画像の指示にそのまま使える形で書く。 腰まで届く銀髪をひとつに束ねる。琥珀色の瞳。日に焼けた肌
服装の傾向 「何を着るか」より「何を優先して選ぶか」を書く。動きやすさ、目立たなさ、見栄など。 暗色の短衣に脚絆。動きやすさ最優先で、飾りは一切つけない
トレードマーク 傷・アクセサリー・癖など、遠目でも「あの人だ」とわかる一点を書く。 左眉の浅い傷跡。考えるとき右手で弓弦を弾く仕草

内面

項目 何を書くか 記入例
性格(三語+補足) まず三語を書き、次に「その三語が同時に成り立つ理由」を一文で添える。 冷淡・意地っ張り・情に厚い。人に踏み込まれるのを嫌うが、一度懐に入れた相手のことは絶対に見捨てない
価値観・譲れないもの 何があっても曲げない一線を書く。物語の山場では、ここが試される。 「恩は返す。借りは作らない」
長所 場面で「役に立つ」形で書く。抽象的な美徳は避ける。 音で位置を聞き分ける。暗闇でも正確に射る
短所・弱点 長所の裏返しにすると、キャラクターに立体感が出る。 音に頼りすぎて、静かな相手にはまるで気づけない。人に頼るのが極端に下手
恐れているもの 本人が認めたくないものほど良い。 誰かを守りきれずに、もう一度ひとりになること
欲しいもの(目標) 表の目標と、本人も気づいていない裏の目標を分けて書く。 表:一族を滅ぼした相手を突き止める。裏:帰る場所が欲しい
口癖/口調 実際のセリフをひとつ書く。文体(長短・敬語・語尾)も添える。 「うるさい。」短文。説明を嫌い、結論だけ言う。年上にも敬語を使わない

背景

項目 何を書くか 記入例
出身地・育ち 土地の気候や身分制度が、その人の常識をどう作ったかを書く。 北方の武門に生まれ、七歳から市井で育つ。「家」の記憶は雪と血の匂い
家族構成 生きている・死んでいる・音信不通を区別する。 両親と兄は一族もろとも殺された。物乞いの老人を義父と慕う
過去の決定的な出来事 「この一件がなければ今の性格になっていない」出来事を一つ書く。 十二歳のとき、義父の薬代のために初めて人を射た
秘密 誰が知っていて誰が知らないか、まで書く。 一族を売ったのが叔父だと、本人だけが知っている。陸沉にも言っていない

人間関係

項目 何を書くか 記入例
主要な関係 相手・関係の種類・いまの距離感を書く。変化するなら「開始時点」を書く。 陸沉:幼なじみ。開始時点では十年ぶりの再会で、互いに警戒している
敵対・確執 対立の理由を、相手側の言い分でも書けるか確認する。 叔父・蘇淵:一族を売った男。叔父の言い分は「そうしなければ全員が死んでいた」

物語上の役割

項目 何を書くか 記入例
物語での役割 主人公・対立者・導き手・鏡(主人公の別の可能性)などから選ぶ。 主人公
最初の状態 → 最後の状態 一行ずつ書く。ここが決まっていると中盤で迷わない。 「誰も信じない」→「頼ることを覚える」
キャッチコピー 本の帯に載せる一文として書く。設定が増えたら、ここに戻って照らし合わせる。 「復讐のために弓を取った少女が、守るために弓を置く話」

コピペ用テキスト

メモアプリや pixiv の作品説明、note の下書きに貼り付けて使える、項目名のみの一覧です。末尾に脇役用ミニ版(6 項目)も付けています。

■ 基本情報
名前/別名:
年齢/誕生日:
性別:
身長・体格:
所属:

■ 外見
髪・目・肌:
服装の傾向:
トレードマーク:

■ 内面
性格(三語+補足):
価値観・譲れないもの:
長所:
短所・弱点:
恐れているもの:
欲しいもの(表/裏):
口癖/口調:

■ 背景
出身地・育ち:
家族構成:
過去の決定的な出来事:
秘密(誰が知っているか):

■ 人間関係
主要な関係:
敵対・確執:

■ 物語上の役割
物語での役割:
最初の状態 → 最後の状態:
キャッチコピー:

■ 脇役用ミニ版(6 項目)
名前/呼ばれ方:
役割(主人公にとって何者か):
見た目のトレードマーク(一点だけ):
口調(セリフを一つ):
欲しいもの:
主人公との距離感:

オリキャラ(OC)として公開するとき

交流用にプロフィールを公開するなら、24 項目のうち公開する項目と非公開(自分用メモ)にする項目を分けてください。

  • 公開向き:名前/別名・年齢・性別・外見 3 項目・性格・口癖・所属・主要な関係
  • 非公開(自分用メモ):秘密・恐れているもの・裏の目標・過去の決定的な出来事・最初→最後の状態

理由はシンプルで、物語で明かすはずの要素を先に公開すると、作中での効果が薄れるからです。

設定シートから紹介文を作る

24 項目を埋めたら、次の順で並べると 100 字前後の紹介文になります:トレードマーク → 所属 → 性格の三語 → 表の目標。

左眉に傷のある銀髪の賞金稼ぎ、蘇晚。表向きは市場の薬草売り。冷淡で意地っ張りだが情に厚く、一族を滅ぼした相手を追っている。(68 字)

裏の目標と秘密は入れません。本文で読ませるものだからです。

このテンプレートの書き方

キャラクター設定シートは読者に見せるものではなく、「未来のあなた」のためのものです。連載は軽く数十万字に達し、後半になれば誰の目が何色か、誰と誰に因縁があるかなど、記憶だけで覚えていられるものではありません。しっかり埋めたキャラクターカードは、後から確認するときの唯一の「正しい情報源」になります。

良いキャラクター設定シートには少なくとも3つの層があります。第1層は「識別情報」——名前・別名・年齢・性別・外見で、シーンを書くときに繰り返し使うものです。第2層は「内面の原動力」——性格・価値観・背景ストーリー・キャラの動機で、決定的な場面での選択を左右します。第3層は「関係のネットワーク」——他のキャラとの愛憎や因縁で、物語の緊張感の源になります。

特にミスが出やすい2つの項目に注意してください。「外見の特徴」には、読者が実際に記憶する細部(傷跡・瞳の色・利き手)を確定させて書き、「見た目が良い」で済ませないこと。そして「口癖/口調」は、セリフが同じ人物のものに聞こえるかどうかを決めます。脇役が増えてくると、この項目がなければ全員を同じ口調で書いてしまいます。

一度にすべて埋める必要はありません。まず名前・外見・性格の3項目を書き出せば、もう書き始められます。背景や関係は書きながら補っていけばOKです。大事なのは、これらの設定をいくつものメモ帳ファイルに散らばらせるのではなく、決まった一か所にまとめておくことです。

4ステップでテンプレート完成

基本情報を書き出す

まずは名前・別名・年齢・性別を記入します。これらはシーン描写やセリフのタグ付けで最もよく使う識別情報です。

外見と性格を追加する

読者の記憶に残る外見の細部(瞳の色・傷跡・利き手)を確定させ、さらに3〜5個のキーワードで性格の方向性を決めます。

背景と動機を書く

そのキャラがどこから来て、何を経験し、何を一番求めているのかを明らかにします。それが決定的な場面での選択を左右します。

人間関係を築く

他のキャラとの関係(師弟・恋人・ライバル)を書き添えます。関係のネットワークこそが物語の緊張感の源です。

自分で表を作りたくない?LitMemo でそのまま作る

このテンプレートは LitMemo の以下の機能に対応。オンラインで記入すれば自動で相互にひも付きます:

もっと上手く書きたい?まずはこの記事から

よくある質問

キャラクターシートはどこまで埋めるべきですか?空欄があると困りますか?
空欄のままで構いません。表を埋め尽くしてもキャラクターが立体的になるわけではなく、むしろ使わないプロフィールの山ができがちです。まず「何を目指しているか」「何を恐れているか」「認めたくない本音」を埋め、残りは実際に書きながら足していきましょう。
脇役にも設定シートを作るべきですか?
名前があり、再登場するキャラクターだけで十分です。しかも一、二行で足ります。脇役の設定が詳細になりすぎている場合は、その人物を主要キャラに昇格させるか、他のキャラと役割を統合すべきサインです。
シートを埋め終えても、キャラクターが平板なままです。どうすればよいですか?
キャラが平板に感じる原因は情報不足ではなく、内面の「矛盾(ギャップ)」が足りないからです。互いに相反する特質を一組与えてみてください(身内には甘いが規則には厳しい、目立ちたいが評価されるのは怖いなど)。それだけで、勝手にキャラが動き出してドラマが生まれます。
書いている途中でキャラクターがシートと食い違ってきました。どちらを直しますか?
基本的には設定シート側を直します。実際に書く中で動き出した姿のほうが、書き始める前の頭の中の想像よりリアルなキャラクターに近いからです。ただし、それによって前の章の整合性が取れなくなっていないかは必ず確認してください。
Excel や Word で管理してもいいですか?
構いません。ただ人物が 10 人を超えると、「誰が誰と、どの章で」を横断して探す作業が表計算では追いつかなくなります。その段階で、設定同士がリンクする管理方法に移る作者が多いです。
24 項目、全部埋まりません。
埋まらない項目は「まだ決めなくていい項目」です。基本情報・性格・口癖・欲しいもの・最初→最後の状態の 5 つが埋まっていれば書き始められます。残りは書きながら戻って埋めてください。
紙の空欄より、オンラインで一記入

ダウンロード不要、オンラインでそのまま使える

登録不要で記入開始。キャラクター・伏線・話と自動でひも付きます