小説を書くアプリ・執筆ツール14選【2026】無料・スマホ・縦書きで比較

小説を書くアプリ(執筆ツール)は、何を優先するかで選ぶものが変わります。無料でスマホから縦書きで書きたいなら TATEditor、プロットや登場人物も同じ場所にまとめたいなら Nola、投稿サイトのルビ形式のまま書きたいなら NOVEWRITE、メモ帳のような手軽さで書きたいなら PenCake が向いています。紙の本や応募原稿まで1本で仕上げたいなら一太郎、縦書きで書きながら増えていくキャラクターや設定もそばに置いておきたいなら LitMemo が合います。

比べる軸は、縦書き、ルビ、投稿サイト向けの書き出し、スマホとPCの同期、キャラ・設定管理の5つです。誰にも見せずに自分だけで書きたい人向けの選び方も、後半にまとめました。

目的別のおすすめ

こんな人おすすめ理由
無料でスマホから書き始めたいNola(無料会員)iPhone・Android アプリがあり、執筆・プロット・登場人物の管理と TXT・Word・PDF の書き出しまで無料会員で使える
無料の縦書きエディタで書きたいTATEditoriPhone・Android・ブラウザで使える縦書きエディタ。ルビ・傍点・縦中横、縦書き PDF の出力まで無料
縦書きで本の体裁まで整えたいCWstudioPC・スマホの両方で縦書きと横書きを切り替えられ、PDF の組版設定も細かい
iPhone ひとつで登場人物や舞台もまとめたいNovel AirlineiOS アプリ。縦書きプレビュー、ルビ・傍点に加え、登場人物・舞台・プロットを管理する画面がある
複数の投稿サイトで同じ作品を連載したいNOVEWRITEなろう・カクヨム・pixiv など各サイトのルビ形式に対応し、振ったルビを相互変換できる
メモ帳のような手軽さで、日記も小説も書きたいPenCakeiPhone・Android の無料アプリ。文章を「物語」ごとにまとめられ、パスワードロックもかけられる
余計な機能はいらない、ブラウザでさっと書きたいareiフォルダ型のシンプルなブラウザ執筆ツール。URL を知っている人だけに見せる限定公開もできる
投稿サイトにそのまま載せたいカクヨム/小説家になろうのエディタ無料。ルビ記法やルビ挿入の補助があり、執筆画面からそのまま投稿・公開できる
公募・同人誌・電子書籍まで1本で仕上げたい一太郎2026縦書き、ルビ、小説投稿サイト向けのテキスト出力、EPUB まで Windows ひとつで完結
PC で縦書き・ルビまで整えて Word に渡したいTsuzuriMac・Windows・スマホのアプリ。デスクトップ版は縦書き表示、書き出しは Word・PDF・TXT
仕事でも使う文書ソフトで書きたいWordルビ(ふりがな)機能あり。縦書きはデスクトップ版で設定する
とにかくお金をかけずに書きたいGoogle ドキュメント無料。スマホアプリとパソコンのブラウザで同じ原稿を開ける
章やシーンを並べ替えながら長編を組み立てたいScrivenerコルクボードで章を並べ替えながら構成を練れる
登場人物・世界観・伏線が増えて把握しきれないLitMemo縦書き・ルビで本文を書きながら、相関図、時系列、伏線の回収状況を作品ごとに一元管理できる。AI がその設定を踏まえて相談に乗る

迷ったら、本文を書く場所をひとつ決め、設定が増えてきたら管理用のツールを足す組み合わせがおすすめです。本文の置き場所が変わらないので、原稿を移し替える手間がかかりません。

14の執筆アプリの比較表

使える環境

アプリスマホPC同期オフライン
Nola○ アプリ○ ブラウザ○○ アプリ版
TATEditor○ アプリ○ ブラウザ/Windows 版(別ソフト)○ ログインして同期—
CWstudio○ アプリ○ Windows・Mac アプリ○○
NOVEWRITE○ アプリ○ ブラウザ△ アプリとの同期に条件あり—
Novel Airline○ iOS アプリ—○ クラウドバックアップ—
PenCake○ iPhone・Android アプリ○ Mac・Windows アプリ○ iCloud・Google Drive—
arei○ ブラウザ○ ブラウザ○ サーバーに自動保存—
カクヨム/小説家になろう○ ブラウザ○ ブラウザ○—
一太郎2026—○ Windows—○
Word○ アプリ○○ OneDrive○ デスクトップ版
Google ドキュメント○ アプリ○ ブラウザ○○ 設定が必要
Scrivener 3○ iPhone・iPad○ Mac・Windows○ Dropbox 経由○
Tsuzuri○ iPhone・iPad・Android アプリ○ Mac・Windows アプリ○ 同期を設定したプロジェクト○
LitMemo○ ブラウザ○ ブラウザ○×

執筆機能と設定管理

アプリ縦書きルビ投稿サイト向けの書き出しキャラ・設定管理
Nola△ PC版の縦書きモード(試験運用)、アプリは縦書きプレビュー○Nola ノベルへ投稿可。TXT・Word・PDF 出力○ 登場人物、世界観、相関図、時系列
TATEditor○ アプリ・ブラウザとも○ 青空文庫形式など縦書き PDF(段組み・ノンブル・柱を設定可)△ 作品や原稿ごとのメモ、話・章の管理
CWstudio○ PC・スマホとも○ 青空文庫風/pixiv 形式の記法を選択PDF・TXT・Markdown・HTML(PC版のみ)○ 人物設定、プロット、資料(相関図は準備中)
NOVEWRITE△ 縦書きプレビュー○ 各投稿サイトのルビ形式に対応、相互変換可テキスト形式でダウンロード△ テーマ、プロット、資料
Novel Airline△ 縦書きプレビュー(一段・二段)○TXT・ZIP・PDF。ルビ書式を変換してコピー○ 登場人物、舞台・世界観、プロットボード
PenCake———△ 文章を「物語」ごとにまとめる
arei——TXT・ZIP でダウンロード。パスワードつきの限定公開—
カクヨム/小説家になろう△ 読者側の縦組み表示(カクヨム)、縦書き PDF(なろう)○そのまま投稿。テキストでバックアップ可—
一太郎2026○○○ サイトに合わせた形式でテキスト出力—
Word△ デスクトップ版のみ○——
Google ドキュメント××——
Scrivener 3———△ 資料フォルダに自分でまとめる
Tsuzuri○ デスクトップ版(iPhone・iPad 版は開発中)○ モノルビ・グループルビWord・PDF・TXT(カクヨム方式などのルビ記法で出力)—
LitMemo○ ブラウザ(PC・スマホ)。ボタンひとつで横書きと切り替え○ カクヨム・なろうと同じ「|親文字《ルビ》」記法TXT・Markdown・Word・EPUB・PDF。縦書きの PDF・Word・EPUB にも対応○ キャラクター、世界観、伏線、時系列、相関図

○=対応、△=条件つきで対応、×=非対応、—=公式情報で確認できなかった項目。機能は2026年10月時点の各公式サイト・ストアの表示です。

小説を書くアプリの選び方

1. 縦書きとルビ

縦書きで推敲したい人にとって、縦書き表示はいちばん大きな分かれ目です。TATEditor、CWstudio、一太郎、Tsuzuri(デスクトップ版)、LitMemo は本文を縦書きで書けます。Nola は PC 版に縦書きモードがあり、無料会員も使えますが、公式ヘルプでは「試験運用」と案内されています。

ルビは、カクヨムや小説家になろうで使われる「|親文字《ルビ》」のような記法で書くか、Word のようにメニューから振るかの違いがあります。投稿サイトに載せるなら、投稿先の記法で書けるかどうかを確かめておくと、貼り付けたあとの手直しが減ります。複数のサイトに載せるなら、ルビ形式を変換できる NOVEWRITE や CWstudio、ルビ書式を変換してコピーできる Novel Airline が便利です。

2. 投稿先と書き出し形式

カクヨムや小説家になろうに連載するなら、投稿サイトのエディタで直接書くのがいちばん手間がかかりません。公募やコンテストに応募するなら PDF や Word、同人誌や電子書籍なら縦書き PDF や EPUB を出せるかを確認しましょう。

3. スマホとPCを行き来できるか

通勤中はスマホ、家ではPCで書くなら、両方で同じ原稿を開けることが条件です。Nola と CWstudio はアプリ間で同期し、オフラインでも書けます。TATEditor は Google・Apple・Microsoft のアカウントでログインすると、iPhone・Android・ブラウザの間で同期できます。CWstudio はブラウザでは使えず、書き出しは PC 版だけの機能です。

4. 文字数カウントと入力補助

公募の規定枚数や、投稿サイトの1話あたりの文字数を意識して書くなら、文字数がすぐ見えるかも確かめておきましょう。TATEditor、NOVEWRITE、arei は書きながら文字数を表示できます。字下げや括弧、ルビの入力を手早く済ませたいなら、一太郎の入力補助や NOVEWRITE のクイックメニュー・字下げの自動補完が便利です。

5. キャラ・設定をどこにまとめるか

短編なら、本文の横にメモがあれば十分です。長編やシリーズになると、登場人物、地名、年表(時系列)、張った伏線がどこに書いてあるかを探す時間が増えていきます。Nola と CWstudio には人物や資料をまとめる機能があり、LitMemo は設定管理そのものを中心に作られていて、本文も同じ画面で縦書きのまま書けます。

各アプリの特徴

1. Nola — 無料会員から始められる執筆アプリ

iPhone・iPad・Android のアプリと、パソコンのブラウザで使える執筆ツールです。原稿だけでなく、プロット、登場人物、世界観、相関図、時系列を作品ごとに一元管理できます。

  • 無料でできること:執筆、クラウド同期、TXT・Word・PDF の書き出し
  • 縦書き:PC 版の執筆画面に縦書きモード(試験運用・全ユーザー利用可)。アプリでは縦書きプレビューで確認する
  • 気をつけたい点:スマホのブラウザでは画面幅によって使える機能が限られるため、スマホではアプリを使うのが基本

向いている人:無料でスマホから書き始めたい人、プロットと人物設定も同じアプリにまとめたい人。

2. TATEditor — 無料で使える縦書きエディタ

iPhone・iPad・Android のアプリとブラウザで使える縦書きエディタです。小説のほか、脚本やシナリオを縦書きのまま書けます。

  • 無料で使える
  • 縦書きとルビ:印刷レイアウトのまま編集でき、青空文庫形式などのルビ、傍点、縦中横を表示できる
  • 書き出し:縦書き PDF を出力でき、段組み・ノンブル・柱も設定できる。アプリだけで入稿用の原稿データまで作れる
  • 管理:連載作品の話・章の管理と、作品や原稿ごとに残せるメモ
  • 気をつけたい点:Windows 版は別のソフトとして配布されていて(窓の杜に掲載されている最新版は2022年9月の v3.3.22)、スマホ・ブラウザ間の同期の案内には含まれていない

向いている人:お金をかけずに縦書きで書きたい人、スマホだけで同人誌の原稿まで作りたい人。

3. CWstudio — 縦書きと組版にこだわる執筆アプリ

Windows・Mac・iPhone・iPad・Android のアプリで使う執筆ツールです。縦書きと横書きを PC・スマホの両方で切り替えられ、ルビ・傍点の記法を青空文庫風と pixiv 形式から選んで一括変換できます。

  • 書き出し:PC 版で PDF・TXT・Markdown・HTML。PDF は縦書き・横書き、目次、柱、ノンブルなどの組版設定に対応
  • 気をつけたい点:ブラウザ版はなく、Mac 版は Apple Silicon 搭載機のみ対応

向いている人:縦書きで書きたい人、書いた原稿をそのまま本の体裁の PDF にしたい人。

4. NOVEWRITE — 投稿サイトのルビ形式で書ける小説エディタ

Web 小説を書く人向けのエディタで、iPhone・iPad・Android のアプリとブラウザ版があります。ルビ、傍点、かぎ括弧をクイックメニューから入力でき、よく使う言い回しは定型文として登録できます。

  • 無料で使える
  • ルビ:小説家になろう、エブリスタ、NOVEL DAYS、ハーメルン、アルファポリス、カクヨム、ノベルアップ+、pixiv のルビ形式と HTML 形式に対応し、振ったルビを相互変換できる
  • 管理:作品ごとにテーマ、プロット、本文、資料を作れる

向いている人:同じ作品を複数の投稿サイトに載せている人、ルビを振る回数が多い人。

5. Novel Airline — iPhone で書いて、登場人物や舞台もまとめる

スマートフォンでの執筆に合わせて作られた iOS の小説執筆アプリです。本文のほか、登場人物を「キャストルーム」、舞台や世界観を「ロケーションズ」、物語の流れを「プロットボード」で管理できます。

  • 縦書きとルビ:縦書きプレビュー(一段・二段)、ルビ・傍点、表紙・本扉・奥付の設定
  • 入力補助:三点リーダーやかぎ括弧のクイック入力、自動字下げ、文字数カウント、ルビ書式を変換して本文をコピー
  • 気をつけたい点:公式サイトで案内されているのは iOS 版のみ。縦書きはプレビュー表示で確かめる形

向いている人:iPhone だけで書き、登場人物や舞台のメモも同じアプリに置いておきたい人。

6. PenCake — 日記から小説まで、メモ帳感覚で書けるシンプルなアプリ

余計な装飾のない画面で、書くことだけに集中できる文章アプリです。複数の文章をひとつの「物語」にまとめられるので、短編集や連載の下書きを話ごとに並べておけます。

  • 入手方法:無料でダウンロードして使える。iPhone・Android のほか Mac・Windows 版もある
  • できること:自動保存、変更履歴からの復元、ごみ箱、文字数表示、マークダウンでの見出しや強調、パスワードロック
  • 気をつけたい点:公式サイトに縦書きやルビの案内はなく、キャラクターや設定をまとめる機能もない

向いている人:まず気軽に書き始めたい人、誰にも見せない原稿をスマホに置いておきたい人。

7. arei — 「書くだけ」に絞ったブラウザ執筆ツール

旧名は「notes」で、個人が運営しているブラウザの小説執筆ツールです。ファイルはフォルダ構造で管理し、エディタ画面には最低限の要素だけが並びます。

  • できること:自動保存、文字数カウント、進捗報告、色や文字サイズ・明朝体の設定、txt・zip でのダウンロード
  • 限定公開:URL を伝えた人だけに作品を見せられ、作品ごとに閲覧パスワードも設定できる。ランキングや一覧には載らず、検索よけも最初からかかっている
  • 気をつけたい点:公式サイトに縦書きやルビの案内はなく、キャラクターや設定をまとめる機能もない

向いている人:機能の多いアプリに疲れた人、身内やイベントの特典として作品をこっそり公開したい人。

8. カクヨム/小説家になろうのエディタ — 書いた場所がそのまま公開先

投稿サイトの執筆画面は、無料で使える小説執筆ツールでもあります。パソコンでもスマホのブラウザでも書けて、書いたエピソードをそのまま公開できます。

  • カクヨム:「|親文字《ルビ》」のカクヨム記法と編集サイドバーでルビ・傍点を入力。読者は閲覧時に縦組み表示を選べる。作品データは ZIP(エピソードごとのテキスト)でバックアップできる
  • 小説家になろう:「|親文字《ルビ》」の記法のほか、入力補助機能の「ルビの挿入」からもルビを振れる。作品閲覧ページは横書きで、縦書きで読むには縦書き PDF を使う。投稿済み作品はテキスト形式でダウンロードできる
  • 気をつけたい点:キャラクターや設定をまとめる場所はないため、長編では別にメモを用意する必要がある

向いている人:Web 連載がメインで、書き上がったらすぐに投稿して読者に届けたい人。

9. 一太郎2026 — 縦書き・ルビ・投稿用出力まで揃う日本語ワープロ

ジャストシステムの日本語ワープロで、小説執筆向けの機能が多く入っています。

  • 小説向けの機能:縦書き、ふりがな(ルビ)、傍点の入力、小説用ファンクションキーセット、字下げや括弧の入力補助、小説向けの校正設定
  • 投稿・出版:アウトプットナビの「小説投稿」から、投稿サイトに応じた形式でテキストを出力できる。電子書籍用の EPUB も作れる
  • 気をつけたい点:Windows 用のソフトで、スマホからは使えない

向いている人:Windows で腰を据えて書き、公募原稿や同人誌まで1本で仕上げたい人。

10. Word — 応募原稿の提出形式でそのまま書ける

公募で Word 形式の提出を求められる場合は、最初から Word で書いておくと変換の手間がかかりません。

  • ルビ:[ホーム]タブの[ふりがな]からルビを振れる
  • 縦書き:デスクトップ版で[レイアウト]→[文字列の方向]から設定する
  • 気をつけたい点:キャラクターや設定を管理する機能はないため、長編では資料ファイルが増えていく

向いている人:仕事でも Word を使っていて、操作を新しく覚えたくない人。

11. Google ドキュメント — 無料で、どの端末からでも開ける

Google アカウントがあれば無料で使え、スマホアプリとパソコンのブラウザで同じ原稿を開けます。パソコンでは Chrome と拡張機能を使ってオフライン編集も設定できます。

  • 無料で使える(保存容量は Gmail・Google フォトと合わせて15GB)
  • 気をつけたい点:縦書きやルビを振る機能はないため、縦書きで仕上げたい場合は別のツールで整える前提になる。長編では、章ごとに見出しを付けるかファイルを分けるなど、構成を自分で整える工夫が要る

向いている人:まずはお金をかけずに書き始めたい人、短編を書く人。

12. Scrivener 3 — 長編の構成を組み替えながら書く

章やシーンを小さな単位で書き、コルクボード上のカードを動かして並べ替えられる執筆ソフトです。資料や画像も同じプロジェクトに入れておけます。

  • 同期:iPhone・iPad 版との同期には Dropbox アカウントが必要
  • 気をつけたい点:海外製のソフトなので、縦書きやルビの使い勝手は実際に試して確かめておきたい

向いている人:章の順番を何度も組み替えながら長編の構成を練りたい人。

13. Tsuzuri — 日本語の縦書きとルビに合わせて作られた執筆ソフト

Mac・Windows・iPhone・iPad・Android で使える日本語の執筆ソフトです。文章を「シート」に分けて書き、順番を入れ替え、書き出すときに1冊にまとめられます。

  • 提供状況:ベータテスト中で、無料で使える
  • 縦書きとルビ:デスクトップ版で縦書き表示(iPhone・iPad 版は開発中)。モノルビ・グループルビ、傍点、縦中横に対応
  • 書き出し:Word・PDF・TXT。TXT は青空文庫方式やカクヨム方式などのルビ・傍点記法で出力できる
  • 保存と同期:オフラインで書け、クラウド同期を設定したプロジェクトだけが端末間で同期される
  • 気をつけたい点:キャラクターや設定をまとめる機能の案内はない

向いている人:パソコンで縦書きのまま書き、応募用の Word や投稿サイト用のテキストに書き出したい人。

14. LitMemo — 縦書きで書きながら設定もまとめられる執筆ツール

LitMemo は、キャラクター、世界観、伏線、時系列、相関図を作品ごとにひとまとめにできる Web の執筆ツールです。エディタでは本文を1話ずつ縦書きでも横書きでも書け、登録した設定を見返しながら書き進められます。本文は一太郎や Word、Nola など使い慣れたアプリで書き、LitMemo を設定の置き場所として横に並べて使うこともできます。

  • 縦書きとルビ:エディタの方向ボタンで縦書きと横書きを切り替えられる。ルビはカクヨム・なろうと同じ「|親文字《ルビ》」記法で入力でき、ルビをオンにした作品ではエディタ上でもルビが振られた形で表示される(カーソルを合わせると記法に戻る)
  • 書き出し:縦書きの PDF・Word(字数・行数を指定できる応募原稿向けの形式)と縦書き EPUB。TXT はルビ記法のまま書き出せるので、投稿サイトにそのまま貼れる
  • すぐに始められる:インストールは不要。ブラウザで登録すれば、その場で作品を作って縦書きで書き始められる
  • キャラクター管理:人物ごとに設定ページを持ち、項目を自由に追加できる
  • 世界観の管理:場所、組織、アイテムなどを種類ごとに整理できる
  • 伏線の管理:伏線ごとに「設置」「ほのめかし」「回収済み」などの段階を記録し、回収し忘れを防ぐ
  • 時系列と相関図:出来事の順番と人物の関係を図で見渡せる
  • AI アシスタント:登録したキャラクターや設定を参照して相談に乗り、整合性チェックで原稿の矛盾を探す
  • シリーズ管理:同じ世界観の複数作品をシリーズとしてまとめ、キャラクターや設定を作品間で共有できる
  • 原稿の取り込み:.txt・.docx・.md の原稿を取り込むと話ごとに分かれ、AI が原稿からキャラクターや設定を拾い出す

向いている人:縦書きで書きながら、キャラクターや伏線をすぐに見返したい人。登場人物や設定が増えて、どこに何を書いたか探す時間が増えてきた人。

スマホだけで小説を書くなら

スマホだけで書くなら、目的ごとに次のように選べます。

  • 無料で始めたい → Nola(無料会員)。アプリで執筆、プロット、登場人物の管理まで完結し、オフラインでも書ける
  • 無料で縦書きしたい → TATEditor。縦書きのまま書いて、縦書き PDF までスマホで作れる
  • 縦書きで本の体裁まで整えたい → CWstudio。スマホでも縦書きに切り替えられる。書き出しは PC 版が必要
  • iPhone で登場人物や舞台もまとめたい → Novel Airline。キャストルームとロケーションズで人物・舞台を管理できる
  • メモ帳のように気軽に書きたい → PenCake。iPhone・Android とも無料で使える
  • 書いたらすぐ公開したい → カクヨムや小説家になろうに、スマホのブラウザから直接書く

いずれ PC でも書く予定があるなら、最初から PC と同期できるアプリを選んでおくと、あとで原稿を移す手間がかかりません。

PCで小説を書くなら

パソコンで腰を据えて書くなら、インストールして使うソフトと、ブラウザで使うツールに分かれます。

書き方向いているツール
ネットがなくても書きたい(オフライン)一太郎(Windows)、Word、Scrivener(Mac・Windows)、CWstudio(Windows・Mac アプリ)、Tsuzuri(Mac・Windows)
縦書きで書きたい一太郎、CWstudio、Tsuzuri、TATEditor(ブラウザ版・Windows 版)、LitMemo(ブラウザ)
どのパソコンからでも同じ原稿を開きたいNola、arei、Google ドキュメント(いずれもブラウザ)
本文とは別に、キャラクターや設定をまとめて見渡したいLitMemo(ブラウザ)

ブラウザで使うツールはネット接続が前提なので、移動中にノート PC で書くならインストール型を1つ持っておくと安心です。

小説を書くサイト(投稿サイト)で書くなら

書いた作品を読んでもらうことが目的なら、小説投稿サイトの執筆画面で書くのがいちばん早い方法です。登録すればブラウザから書いて、そのまま公開できます。

サイト特徴
カクヨム無料で書けて読める。カクヨム記法でルビ・傍点を入れられる
小説家になろう入力補助の「ルビの挿入」があり、投稿済み作品はテキストでダウンロードできる
pixiv 小説イラストと同じアカウントで小説も投稿できる。Web 小説や夢小説を無料で投稿・閲覧できる
エブリスタ携帯・Web 小説を無料で読める投稿サイト

投稿サイトの執筆画面はどこも無料ですが、キャラクターや設定をまとめる場所はありません。下書きは執筆アプリで書き、仕上がったものを投稿サイトに貼る使い分けもできます。その場合は、ルビの記法を投稿先に合わせられるアプリ(NOVEWRITE、CWstudio、一太郎など)を選ぶと貼り付け後の手直しが減ります。

自分だけで書きたいなら

推しカプの話や書きかけの原稿を、誰にも見せずに手元に置いておきたい人もいます。その場合は、投稿サイトの下書き機能よりも、端末やクラウドに保存する執筆アプリのほうが気楽です。

  • アプリに鍵をかけたい → PenCake のパスワードロックや、Novel Airline のパスコード設定
  • 原稿を端末の中だけに置きたい → Tsuzuri。クラウド同期を設定しないプロジェクトは端末内にだけ保存される
  • 見せたい相手にだけ見せたい → arei。URL を伝えた人だけが読め、閲覧パスワードもかけられる

夢小説を書くなら

夢小説の「名前変換」は、読者が自分の名前を入れて読むための投稿先の機能です。たとえば「プリ小説」には名前変換機能があります。

書く作業そのものは好きな執筆アプリで仮の名前を入れて進め、投稿先が決まったら、置換機能などでそのサイトの名前変換の書き方に合わせて仕上げる流れがスムーズです。推しや作品ごとに人物設定が増えていくなら、二次創作の設定管理の記事も参考になります。

設定が増えてきたら:執筆アプリと LitMemo の併用

長編を書き進めると、本文より先に「あのキャラの誕生日はいつだった?」「この伏線は回収した?」を探す時間が増えていきます。そうなったら、本文は使い慣れたアプリのまま、設定の置き場所だけを LitMemo に移す方法があります。

  1. 原稿を取り込む:.txt・.docx・.md のファイルを取り込むと、章の区切りを自動で見つけて話ごとに分ける
  2. 設定を抜き出す:取り込んだ原稿から、AI がキャラクターや設定を拾い出す
  3. 書きながら足す:新しい人物や伏線が出てきたら、そのつど登録していく

すべての設定を最初に埋める必要はありません。困っているところ、たとえば伏線の回収状況だけを管理するところから始めても十分です。

さらに読む

よくある質問

無料で縦書きできる小説アプリはありますか?
TATEditor は無料の縦書きエディタで、iPhone・Android・ブラウザで使え、ルビや傍点、縦書き PDF の出力にも対応しています。Nola は PC 版の執筆画面に縦書きモードがあり、無料会員も使えます(公式ヘルプでは試験運用の機能と案内されています)。CWstudio は PC・スマホの両方で縦書きに切り替えられます。LitMemo も無料で始められ、ブラウザで縦書きのまま書けます。
スマホだけで小説は書けますか?
書けます。Nola、CWstudio、TATEditor、NOVEWRITE、PenCake は iPhone・Android のアプリがあり、Novel Airline は iPhone 向けのアプリです。カクヨムや小説家になろうはスマホのブラウザから直接書いて公開できます。CWstudio の書き出しや Nola の縦書きモードのように PC 版だけの機能もあるため、仕上げまでスマホで完結させたいかどうかで選び分けましょう。
無料で使える小説を書くアプリのおすすめは?
Nola の無料会員は、執筆、プロット、登場人物の管理と TXT・Word・PDF の書き出しまで使えます。縦書きで書くなら TATEditor が無料で、Tsuzuri も無料で使えます。メモ帳のように気軽に書くなら PenCake、iPhone で登場人物や舞台もまとめるなら Novel Airline があります。Google ドキュメントとカクヨム・小説家になろうのエディタも無料で使えます。LitMemo も無料で始められ、キャラクター・世界観・伏線をひとつの作品にまとめて管理できます。
PCで使える小説執筆ツールは?オフラインでも書けますか?
オフラインで書くなら、一太郎(Windows)、Word、Scrivener(Mac・Windows)、CWstudio(Windows・Mac アプリ)、Tsuzuri(Mac・Windows)のようにインストールして使うソフトが向いています。どのパソコンからでも同じ原稿を開きたいなら、Nola、arei、Google ドキュメントのようなブラウザで使うツールが便利です。
ルビを振れる執筆アプリはどれですか?
Nola、TATEditor、CWstudio、NOVEWRITE、Novel Airline、Tsuzuri、一太郎、Word はルビを振れます。カクヨムと小説家になろうは「|親文字《ルビ》」の記法で入力でき、なろうは入力補助機能の「ルビの挿入」からも入力できます。NOVEWRITE は各投稿サイトのルビ形式に対応し、振ったルビを相互変換できます。LitMemo もカクヨム・なろうと同じ記法でルビを振れ、ルビをオンにすればエディタ上でもルビが振られた形で確認できます。
小説を書くサイトはどこがありますか?
カクヨム、小説家になろう、pixiv 小説、エブリスタなどの小説投稿サイトでは、登録すればブラウザから書いてそのまま公開できます。キャラクターや設定をまとめる場所はないため、長編では執筆アプリや設定管理ツールと組み合わせると便利です。
カクヨムや小説家になろうに投稿しやすいアプリは?
投稿サイトのエディタで直接書けば、書いたものがそのまま公開画面になります。別のアプリで書く場合、一太郎はアウトプットナビの「小説投稿」から投稿サイトに応じた形式でテキストを出力でき、NOVEWRITE は各サイトのルビ形式に合わせて書けます。Tsuzuri はカクヨム方式などのルビ記法で TXT を書き出せ、Novel Airline はルビ書式を変換して本文をコピーできます。
夢小説を書くのに向いているアプリは?
夢小説の名前変換は、読者が自分の名前を入れて読むための投稿先の機能です。たとえばプリ小説には名前変換機能があります。本文は好きな執筆アプリで書き、投稿先が決まったらそのサイトの名前変換の書き方に合わせて仕上げましょう。
誰にも見られずに小説を書けるアプリはありますか?
PenCake はアプリにパスワードロックをかけられ、Novel Airline にはパスコード設定があります。Tsuzuri はクラウド同期を設定しないプロジェクトを端末の中だけに保存します。投稿サイトに載せない原稿は、こうした執筆アプリに置いておくと安心です。
いま使っている執筆アプリと LitMemo は併用できますか?
できます。本文はこれまでのアプリで書き、キャラクター、世界観、伏線、時系列の管理だけを LitMemo に任せる使い方ができます。.txt・.docx・.md の原稿を取り込むと章の区切りを自動で見つけ、AI が原稿からキャラクターや設定を拾い出します。縦書きでの推敲や縦書き PDF の書き出しも、LitMemo 上で行えます。